マンマ・ミーア! ◆ Mamma Mia! [いんぷれっしょん]
世界10カ国で上演され、現在も人気を博し続けているミュージカルの映画化作品。
ABBAのヒット曲22曲で構成される、ジュークボックス・ミュージカルあるいはカタログミュージカルとも・・。 ミュージカルの舞台は、あまり得意ではないのですが、これは一度見てみたいと思っていました。 日本では「劇団四季」がロングラン公演を続けていましたが、芸能関係の友人の話では、同劇団のポリシーとして、多分日本語翻訳で上演されるとのこと。 自分としては、それでは原曲のイメージを損なってしまう気がして、二の足を踏んでいました。 あのヒット曲達が「金・金・金」とか「ちょーだい・ちょーだい・ちょーだい」みたいに歌われたらねぇ~。・・・なんて心配は必要ないでしょうけれど(笑) 「四季」およびファンの皆様にケンカを売る気はございませんのでご容赦下さいm(_ _)m
なにしろ底抜けに明るく楽しい! 今なお愛され続ける'70s~'80sスーパースターの、色褪せない代表曲が全編にちりばめられ、エーゲ海に浮かぶ楽園のような島のロケーションとの相乗効果で、オンタイムでABBAの曲を楽しんだ人でなくとも、踊り出したくなるのではないでしょうか。
ヒロインのきらめくような若さとチャーミングさもさることながら 、飛び跳ねて、歌い踊る母親ドナ、メリル・ストリープが文句なく素敵です。 そしてドナを含むおばさんトリオが、奔放なティーンエイジャーに戻ったようにエネルギッシュに歌い踊る姿からは、不思議な元気をもらえました。 そして、黄昏の海と、教会へ続く岩場道のイルミネーションを背景にドナが歌う「ウィナー」、月夜に小舟でこぎ出す若い二人を見送る母と3人の父親。モノトーンの美しい画に流れる「I have a dream」しっとりとしたこれらのシーンもオススメです。
新婦が結婚式前日に、まだ見ぬ父親候補3人を招いて、本当の父親を確かめようとする。 ストーリー設定のアイデアが抜群なのに、最後はハチャメチャな終わり方になってしまうのはいかがかなという気がしないではありませんが、ハッピ-を絵に描いたようなこの作品は、細部(?)には敢えて眼をつぶり、上質のミュージックビデオクリップを見るごとく楽しむのが、正しい鑑賞法なのかもしれません。
09/3/5 MOVIX橋本にて
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